平和町コラム 第3回 ~平和町の団地の現状は??~

平和町の団地の現状は??

アンケートでは団地にお住みの方を対象に、団地の利点や不便な点を教えていただきました。
団地の利点としては、周辺の利便性(特に、病院や交通網)を挙げる方が多かったように思います。
一方不便な点としては、自分が住んでいる団地自体の点を指摘する方が多くいらっしゃいました。

日本では高齢化が急速に進んでいます。
2020年現在、日本の高齢化率は「28.9%」となっています。
また、平和町だけを見ると2020年4月現在、その高齢化率は「32.4%」と平均よりも高い水準となっています。
実に「3人に1人以上の方が高齢者」ということになります。
このような状況の中、平和町の団地では町内会やコミュニティなどに関して影響が出ているようです。

除雪をする人が足りない?

例えば、冬の除雪についてです。
近年降雪量が減少しつつあるとはいえ、雪が多く降る金沢では除雪作業が欠かせません。
しかし高齢者の方は体力の衰えから、なかなか除雪作業に参加することができません。
徐々に現役世代の割合が減少する中,若い世代への除雪の負担が高まっているようです。

また、「町会などの役をする人が少なくなってきた」という意見がありました。
高齢化が影響しているようです。
また、近年のインターネットの普及によって地域とのつながりが薄くなっていることもこの事態に拍車をかけているようです。
この意見を寄せていただいた方は、災害時の対応に不安を持っていらっしゃいました。
災害時は安否確認が重要となります。
若い世代の役割の重要性を認識しました。

先ほど除雪の担い手不足について述べました。
平和町の団地にある道路の一部は金沢市の除雪計画の内「第一次路線」として優先的に除雪されます。
一方で、歩道の除雪は除雪車ではできませんから人の手で行う必要があり、歩道の除雪が十分になされていないと歩いて外出される方は特に不便になります。

金沢市の「学生等雪かきボランティア事業」というものをご存じでしょうか。
雪かきをする人の数の絶対的な減少は簡単に解消されるものではありません。
平和町外の人にその一部を担っていただくことも一つの選択肢ではないかと思います。
ボランティアのため、費用がかかることもありません。
また、ボランティアの方と平和町にお住みの皆さんとの交流も生まれます。
活用しない手はないのではないでしょうか?